ワンピース新op主題歌を歌う「エルレガーデンと細美武士」は何が凄い?
8月10日放送のアニメ『ワンピース』の新オープニング主題歌が話題になっていますが、「どのバンドが歌っているの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか?
その答えは、ボーカルの細美武士さんが結成した日本ロックシーンの名バンド「ELLEGARDEN(エルレガーデン)」です。
20年以上にわたってインディーズシーンをリードし続ける彼らの魅力を、アニメファンでもある私が詳しく解説します!
メロディックパンクの代表格として多くのファンに愛される理由から、細美武士さんが手掛ける複数のプロジェクト、そして今回の起用に至った背景まで、この機会にぜひ知っていただきたい彼らの音楽的魅力を伝えますね^^
TVアニメ『ONE PIECE』のオープニング主題歌「カーマイン」が8/10に配信リリース!
ELLEGARDENの最新曲、TVアニメ『ONE PIECE』のオープニング主題歌「カーマイン」が8/10(日)のアニメ放送終了後、23:45に配信リリースされます!
2022年の6thアルバム”The End of Yesterday”から3年、ELLEGARDENの新たな一歩はメンバーが大ファンであることを公言していた『ONE PIECE』のオープニング主題歌として、バンド初の書き下ろしとなりました。
ONE PIECE公式YouTubeチャンネルでは、当楽曲が使用されたPVが公開中です。
当楽曲がオープニングを飾るTVアニメ『ONE PIECE』の放送は、8月10日(日)23:15より!引用元:ELLEGARDEN公式サイト
エルレガーデン(ELLEGARDEN)とは?
日本のロックバンド。ジャンル的には「メロディックパンク」「パンクロック」「エモ」「オルタナティヴロック」などに分類されます。
ELLEGARDEN(エルレガーデン)は、細美武士(ボーカル・ギター)、生形真一(ギター)、高田雄一(ベース)、高橋宏貴(ドラムス)の4人で構成される日本のロックバンドで、1998年末に結成されました。通称「エルレ」として親しまれ、21世紀の日本ロック・パンクシーンをリードし続ける存在として知られる。
バンド名の由来は、ドラムスの高橋宏貴さんが「どこにもない個性的なバンド名を付けたい」と思い、漢字用語辞典・外来語辞典をめくって見つけた「ELLE」という知的な響きの単語と、対極にある「GARDEN」のバカバカしさを組み合わせて作ったというユニークなエピソードがあります。
楽曲制作においては、ボーカルの細美武士さんがほとんどの楽曲の作詞作曲を手掛けるヒットメーカーとして活動しており、英語詞を多用したキャッチーなメロディラインが特徴的です。バンドは2008年に一度活動休止しましたが、2018年に約10年ぶりに再結成したことが大きな話題を呼び、現在も精力的に活動を継続中。
ELLEGARDENの音楽性は、90年代のオルタナティブロックやポップパンクの影響を受けながらも、独自の日本的な解釈を加えた楽曲が多く、幅広い年代のリスナーに愛され続けています。
メンバー
細美武士(ほそみ たけし):ボーカル・ギター
生形真一(うぶかた しんいち):ギター
高田雄一(たかだ ゆういち):ベース
高橋宏貴(たかはし ひろたか):ドラム
バンドの音楽的特徴・魅力
英語詞&日本語詞を織り交ぜた疾走感あふれる楽曲が特徴でもちろん、ミディアムテンポやバラード的な楽曲も多い。洋楽パンク、特にアメリカやイギリスのバンドに強く影響を受けていることが顕著です。
ギターサウンドとボーカルの「力強さ」や「感情的な表現力」が融合した、明快で耳に残るサウンドが多い。
細美武士の生き様や感情がそのまま歌詞に現れているため、リスナーの心を打つ力があります。
ライブ・パフォーマンスはとにかく熱量がすごい。観客と一体になる力を持ちます。
代表曲
2. 細美武士(ほそみ たけし)とは?
ELLEGARDENのほぼ全ての楽曲の作詞・作曲を手掛ける、バンドの核となる存在。
細美武士さんは1973年2月22日生まれの千葉県出身のミュージシャンで、ELLEGARDEN、the HIATUS、the LOW-ATUS、MONOEYESのボーカル・ギターを担当しています。参加するグループのほぼすべてで楽曲の作詞・作曲を手掛ける、現代日本ロックシーンの重要な人物です。
歌詞は英語で書くことが多く、尊敬するミュージシャンはWeezerのリヴァース・クオモ。この影響は彼の楽曲にも色濃く反映されており、メロディアスでありながらも力強いロックサウンドを生み出す源泉。
ELLEGARDENの活動復活時には40代にも関わらず、年齢に似合わない見た目の若さに驚くファンも多いと言われています。これは彼が音楽活動と並行して、フィジカル面でも自分を鍛え続けているからです。ベストコンディションでライブを行うために筋力トレーニング、ランニング、ボクシングを開始し、パフォーマンスの向上に努めています。
社会的な活動にも積極的に取り組んでいて、ループサンプラーを用いた弾き語りライブも行い、多彩な音楽表現を追求。
既婚者でもあり、2018年11月に横浜アリーナのステージ上で結婚を発表するなど、プライベートな面でも話題を集めることがあります。彼の人間性や音楽に対する真摯な姿勢は、多くのファンやミュージシャンから尊敬を集めています。
人物像・魅力
自分の考えや感情を素直に音楽や言葉として伝える姿勢が、ファンから高く支持されています。
MCやラジオなどでのユーモラスかつ温かい人柄も人気の理由。ファンやメンバー、スタッフをとても大事にしている。
楽曲の英語歌詞も非常に自然で世界観があります。
ELLEGARDEN以外にも、後述する「MONOEYES」や「the HIATUS」など、複数のバンドを並行して牽引してきました。
3. モノアイズ(MONOEYES)とは?
ELLEGARDENが一時活動休止していた間、細美武士さんが「再び“バンドマン”として音楽を楽しみたい」という思いからスタートしたプロジェクト。
MONOEYESは、細美武士(ボーカル・ギター)、一瀬正和(ドラムス)、スコット・マーフィー(ベース・コーラス)、戸高賢史(ギター)からなる4人組バンドで、2015年に結成されました。90年代のエモサウンドを10年代に進化させたロックサウンドを特徴とし、結成当初から各地のフェスティバルで会場を沸かせています。
バンド結成のきっかけは、細美武士さんが「ソロアルバムを作りたい」と考えていたところ、レコーディングで集めたメンバーでセッションを重ねるなか自然発生的にバンドとなりMONOEYESが誕生。2015年結成・同年にアルバム「My Instant Song E.P.」をリリースし各メンバーが参加することで正式に結成されています。
メンバー構成を見ると、一瀬正和さんはASPARAGUS、スコット・マーフィーさんはALLISTER、戸高賢史さんはART-SCHOOLといった、それぞれ異なるバンドで活動していた実力派ミュージシャンが集まった、まさにスーパーバンドとも言える編成です。
「2020年10月に武道館で無観客配信ライブ」「2024年の新作制作に向けて活動」など、活動の場を着実に広げています。国際的な音楽シーンでの活動も視野に入れた展開を見せている。
MONOEYESの音楽性は、細美武士さんのメロディセンスと各メンバーの技術力が融合した、現代的でありながらも普遍的な魅力を持つロックサウンドが特徴です。ライブパフォーマンスでは、バンド全体が一体となって作り出すグルーヴ感と、観客との一体感が印象的で、多くの音楽ファンを魅了し続けています。
メンバー
細美武士(Vo&Gt)
Scott Murphy(スコット・マーフィー, Vo&B from ALLiSTER/Scott & Rivers)
戸高賢史(とだか まさふみ, Gt from ART-SCHOOL)
一瀬正和(いちのせ まさかず, Dr from ASPARAGUS)
バンドの音楽的特徴・魅力
ELLEGARDENに近いメロディックパンク/エモという路線を踏襲していますが、よりシンプルでストレートなパンクロックサウンドが特徴。
細美武士とスコット・マーフィーのWボーカル編成で、時折英語詞が主役になる曲も。
日本人とアメリカ人が混合したバンド編成。海外バンドの空気感や多様性も滲み出ています。
明るくポジティブなメッセージから、現実や孤独に向き合う内省的なものまで幅広い。
代表曲
the HIATUS(ザ ハイエイタス)とは?
the HIATUSは、細美武士さんが参加するバンドの一つとして知られており、ELLEGARDENとは異なる音楽性を追求するプロジェクトです。バンド名の「HIATUS」は「中断、休止」を意味する英語で、細美武士さんの音楽活動における一つの側面を表現しています。
このバンドは、ELLEGARDENよりもよりエクスペリメンタルで実験的な要素を含んだ楽曲制作を行っており、細美武士さんの音楽的な幅の広さを示すプロジェクトとして位置づけられています。一瀬正和さんもthe HIATUSのドラムスを務めるなど、MONOEYESとのメンバーの重複も見られ、細美武士さんを中心とした音楽コミュニティの結びつきの強さを感じさせます。
the HIATUSの音楽性は、ELLEGARDENのストレートなロック・パンクサウンドと比較して、より内省的で実験的なアプローチを取ることが多いです。アンビエントな要素や、エレクトロニックな音響効果を取り入れた楽曲も制作しており、細美武士さんのソングライターとしての多面性を表現する場となっています。
バンドの活動は断続的で、細美武士さんの他のプロジェクトの合間に行われることが多いですが、それぞれのリリース作品は高い評価を受けています。ライブ活動においても、通常のロックライブとは一線を画した、より芸術性の高いパフォーマンスを披露することで知られており、細美武士さんの表現者としての幅広さを示しています。
the HIATUSは、細美武士さんが持つ音楽的な探求心と実験精神を体現したバンドとして、コアな音楽ファンから支持を集めており、彼の音楽活動全体を理解する上で欠かせない存在となっています。
メンバー
細美武士(Vo/Gt)
masasucks(Gt)
上野恒星(Ba)
柏倉隆史(Dr)
伊澤一葉(Key/初期メンバー)
バンドの音楽的特徴・魅力
アルバムごとに変幻自在に姿を変え、聴き手を飽きさせない。
一流ミュージシャンたちによる緻密で深みのあるサウンド。
エモーショナルな切なさ、美の追求、リズムの探求など、音楽で多彩な感情を伝えてくれる。
代表曲
まとめ
ELLEGARDEN(エルレガーデン)というバンドは細美武士さんの真っ直ぐで情熱的な音楽性とパーソナリティが聴く人の背中を押すような爽やかさ・力強さが最大の魅力です。
いつどんな時に聞いても聴き疲れが起きないメロディにも彼の人柄が現れているのかも知れませんね。
そして、何十年もミュージシャンとして活動できるのは細美武士さんの向上心や熱意、ファンを大切にライブや音楽に対する姿勢などが彼やファンを支えていると思います。
今回、ONE PIECEの新op主題歌を担当したことでELLEGARDEN(エルレガーデン)のファンが増えますね^^